「いいね!」を集めるROOMになろう!
お気に入りアイテムを集めて自分のセレクトショップを作っていくのが魅力の「ROOM」。
ただコレクションしていくだけでなく、集めたものをたくさんの人に伝えて
それをきっかけに人やモノと出会う楽しみがあるのがROOMの魅力です。
ステキを伝えてつながるためには、どんな言葉でどんな表現を使えばいいのでしょうか?
今回は、ステキが伝わる文章を書くコツを、雑誌や広告の世界で活躍してきた
クリエイティブディレクターのコタクミナさんに教えてもらいます。

コタクミナ / KOTAKU MINA
東京生まれ。大学卒業後、『JJ』編集部の特派記者を経てPEACH JOHNに入社。以降、カタログ制作に携わる。2008年よりビューティカタログ『gj』、2011年より『PEACH JOHN THE CATALOGUE』、『SALON』の編集長/クリエイティブディレクターをつとめる。2014年夏号を最後に退社。現在、New York 州立大 FIT (Fashion Institute of Technology)にて短期留学中。Blogにてその様子を綴っている。 https://www.1oven.com/mina_kotaku/

会話を盛り上げる言葉選び
わたしは、これまでたくさんの通販カタログや雑誌の誌面を作ってきましたが、そのときに大切にしていたのは、「自分にとって重要な事柄は誰かにとっても重要」ということ。つまり、それぞれの好みやニーズを抱えた見知らぬたくさんの人のなかには、あなたのROOMのセンスに惹かれる人もきっといるはず、ということです!
では、どうすれば共感を集めたりコメントをもらったりできるのか。ポイントは「どんな言葉で伝えるか」です。
普段友達と話すとき、「これ、かっこいいよねー」とか「かわいいー」で終わることって多いですよね? でも、見知らぬ人を相手に会話するのであれば、もうちょっと突っ込んだあなたなりの「意見」があると、俄然、話が盛り上がるし、共感力も高まります。

見えない部分こそ大切!
ROOMを開くとずらりステキな写真が並んでいて、写真を眺めているだけで「いいね!」と共感しちゃうモノばかり。でも、写真だけではわからないところがツボのモノもありますよね。
たとえばコスメティックはそんな「写真だけでは伝わらないモノ」だらけ。ビューティーのカタログを作っていたとき、コスメは「ボトルのデザインがかわいい」ってだけでは売れなかったんです。感触、香り、味、効果、質感、厚みなど、写真を一目見てわかること以外にフォーカスを当てると、「へえ! そういうものなんだね!」と思ってもらえますよ。他にも、自分がどう使っているのかを書くと良さが伝わりやすくなるし、「そのシーン、自分にもあるある!」と説得力が出ます。「拭き取り朝洗顔(ローション)」のコピーに、「あわただしい朝の洗顔と化粧水が同時完了しちゃうなんて便利すぎる!」と一言。すると、「ふむふむ。そうしたら起きる時間を遅くできるかも!」って思っちゃう人がたくさんいました(笑)。朝のメイク時間を短縮できるって、1分でも長く眠りたい人には朗報ですよね!
体験を言葉にしてみよう!
シーンをイメージさせたら、次にプラスしたいのは実体験=口コミの言葉。実体験のコメントはとっても強いコピーです。「ファンデーションを変えた日、3人に綺麗って言われた」「このブラを毎日着けたら、BからCカップになった!」「ハンガーを1種類で揃えたら、クローゼットに服が収まった!」などなど……。コピーを読んで「私もそうなるかも!? そうなりたい!」 と思ったら、やっぱり欲しい!と思うし、つい買っちゃいますよね。使ってよかった!と実感したものは、自分を口コミの発信源にしましょう。この場合、使ったことでどうなったかを明確に書くことが大切。気になってはいるけど、ちょっと手を出しにくいモノ……たとえば、脱毛器。痛いのかな? どれくらいの頻度で使うものなの? キレイになったと実感できるのはいつ? などが知りたいことですよね。情報の出し惜しみは厳禁ですよ! あなたの発信する口コミでハッピーな人が増えたら、きっと美しい世の中になるもんね!
まだ使ってはいないけれど気になるアイテムの場合は、どの部分が気になっているのかが大切。タレントが使っていて話題だから? 有名デザイナーとのコラボだから?便利な新機能があるから? 新色がズバリ好みだから? 意外な用途にびっくりだから?……あなたの気を引いているものは何か、という情報を書けば、「私もそれ気になっていた!」という人が現れて、情報交換ができるかもしれませんよ。

話すみたいに書いてみよう
いざ書こう!と思うと、上手く言葉が出てこないし、課題作文をしている気分になってきて……続けるのもつら……い……。そんなの誰も読みたくなーい(笑)! 普段、自分が使っている言葉で、話しているように書くのがいちばん。好きなものについての説明だもん、楽しいことだけを考えて書きましょう! 本当にたくさんのモノの中からどうしてこれを選んだのか、それこそがポイントです。自分なりのこだわりを伝えましょう。上手に書こうなんて考えちゃダメ! あなたのROOMなんだから、好きに書けばいい。広告業界では物議を醸すことで注目度が高まることを指して、「マイナスな広告は存在しない」と言います。個性的であることはマイナスではありません。ちょっとくらい偏った意見こそが、面白かったり共感を得るんじゃないかな。心の中で、「私がコレを選んだ理由は……」と言ってから書き始めると、伝わりやすい文章が書けますよ。
自分のマジックワードを見つけて。
そして最後に、ROOMに集めたお気に入りを見回してみることをおすすめします。セレクトしたアイテムに同じキーワードが浮かび上がってきませんか? 下着から家電まで、改めて見てみるとお気に入りのポイントが同じだった! ということが往々にしてあります。あなたがROOMで紹介したいアイテムはどれも、「リラックスしたい/自分のテンションを上げたい/効率アップしたい/若々しくいたい」などの欲求で選んだモノだったりしませんか? 欲求にまつわる言葉こそが、マジックワード。欲しくなるのはどうしてかが明確な言葉には、共感しやすいパワーがあるのです。
人気があるmy ROOMを覗くと、「コレ!」やコメントは、言葉に反応している場合がほとんど。やっぱり、赤裸々なコメントにはつっこみを入れたいし(笑)、「そういうコトあるある!」と思ったら「コレ!」をクリックしたくなる。自分の好きなアイテムを通して、共感や反応を感じたり、コメントのやりとりで会話が生まれていくと、書くのがどんどん楽しくなるはずです。そんなおしゃべりが弾めば、きっとあなたのmy ROOMはもっともっとたくさんの人の集まる場になっていくはずですよ。
PICKUP ROOM
編集部が見つけた、ステキなROOMユーザーのみなさん。
いろいろな人をフォローして、ROOMのフィードを賑やかにしてみてくださいね!

- ニャジ さんの ROOM
- 手作りアイテムが揃っていて素朴な雰囲気のアイテムに出会うことができそうです。

- xar さんの ROOM
- キッチン用品や子供用品が集まるROOM。昔ながらの製品から可愛らしいアイテムまで取り揃えています。

- mobi さんの ROOM
- 他の人におすすめするように、分かりやすい文章でアイテムが紹介されています。